フードバンクのメリットやデメリットは?仕組みでのトラブルや問題点

フードバンクという組織活動をあなたはご存知でしょうか?

今、企業から余剰食材などを
譲り受けて全国各地に広がる子ども食堂や
生活困窮者などに提供するフードバンクが急増しています。

特に2015年に生活困窮者自立支援法が施行されたのを契機に、
この2年間だけで、全国で30ヶ所以上のフードバンクが誕生しています。

生活困窮者を支援するフードバンク。

フードバンクが急増して、
生活困窮者への支援の輪が広まることはとても喜ばいいことですが、

その一方で、
トラブルや問題点も多く見られるようになりました。

そこで今回は、急増中のフードバンクの
メリットやデメリットとその事例を調べてみました。

フードバンクとは何?

最近よく名前を聞くようになったフードバンク。
まずはそこからお話ししたいと思います。

フードバンクとは、「食料銀行」を意味する社会福祉活動です。
まだ食べられるのに、さまざまな理由で処分されてしまう食品を、
食べ物に困っている施設や人に届ける活動のことを言います。
<引用:http://2hj.org/>

東京・台東区にある
『セカンドハーベスト・ジャパン』のHPには、
このように記載されています。

セカンドハーベスト・ジャパンは2002年に設立された
日本初のフードバンクであり、それ以降に
日本各地でもフードバンクの設立されて現在に至っています。

日本でフードバンクが誕生してまだ15年しか経っていないので、
まだまだご存知でない人が多いですが、

発祥の地のアメリカでは40年前に誕生していて、
フードバンクは身近な存在になっているんです。

フードバンクの仕組みと運営は?

NPO法人フードバンク茨城のHPに
とてもわかりやすい画像があったのでお借りしました。


<引用:https://sites.google.com/>

食品の製造工場や流通の過程などから生じる破棄される食品を
「フードバンク」が企業から引き取り、
児童養護施設・障害者支援施設・ホームレス支援団体などに届けます。

廃棄される食品といっても、賞味期限切れ品とかではなく、
「梱包破損」「印字ミス」「過剰在庫」「規格外品」などの理由から、
通常の販売ができない食品で、衛生的に全く問題のない食品のみとなります。

企業だけでなく、個人でも
フードバンクに寄付することができます。

(寄付できるもの)
缶詰やお米、調味料、パスタ、インスタント食品など。
※レトルト食品やお菓子などが好まれる傾向にあります。

(寄付できないもの)
お弁当やサンドウィッチなど消費期限が短く配達できないもの。
食べ残しの商品や賞味期限切れや商品など。
※賞味期限の記載がない食品も寄付できません。

また、フードバンクは国や地方自治体ではなく
主にNPOによって運営されているボランティア事業になります。

フードバンクのメリットは?

フードバンクのメリットを
「支援する側」「支援される側」
から見てみたいと思います。

(支援する側のメリット)

支援する側は主に企業になるので、
企業のメリットということになります。

・食品メーカーは廃棄コストを抑えることができる。
・廃棄を減らすことで企業価値が上がる。
・コストをかけないで、本業に卸した形での社会貢献活動ができる。

2016年に発生した廃棄食品の横流し事件後は、
企業から問い合わせや寄付が増加しました。

企業からは産廃業者に任せるよりも安心でき、
さらにコストをかけずに社会貢献活動ができます。

さらに、こんなメリットが!

支援先の人々は、いずれ自立して消費者、つまり将来のお客様になる人たちでもあります。
統計によると、日頃食べ慣れたものを買う傾向が非常に高いそうで、
マーケティング上のメリットもあるそうです。

企業にとっては大きなメリットがありますね!

(支援される側のメリット)

支援される側、
つまり児童養護施設などのメリットになります。

・食品が提供されることにより、食費を削減でき、
浮いた予算をほかの部分に投入することができる。
・食事が保障される。

このほかに、行政・自治体にも大きなメリットがあります。

(行政・自治体のメリット)

・食品ロスの削減を目指している行政にとっては、
問題を認識してもらう良い機会となる。
・ゴミの削減、ゴミ処理費用の削減に貢献してくれる。
・援助を求めている人たちが自立するきっかけになり、福祉予算の負担が軽減され、
潤いとなっていく可能性がある。

フードバンクのデメリットや問題点は?

調べていくとデメリットや問題点も多く見られました。

・トラブルの際の責任の所在が不明瞭である

食品を扱う上で健康被害などトラブルが起こる可能性は否定できません。

さらに、

・フードバンク活動に対する法律がない
・国内全体で活動を把握する組織がない

ことで、万が一トラブルが起きてしまった場合は、
その責任が誰にあるのか見えづらいというのが現状です。

・大都市と地方での地域格差がある

フードバンクはNPOなどによって運営されているため、
活動を続けるためには食品の寄付はもちろん、活動のための寄付も不可欠となります。

都市部ではフードバンクの認知度があって、
活動のための支援が比較的集まりやすいですが、
地方での活動は支援も情報も不足しているために、厳しい運営状況だったりします。

大手企業の本社が都市部には集中していて、
都市部のフードバンクは金銭的・物品的寄付を受けやすい状況であっても、
中小零細企業の多い地方では、同じようにはできないのが現状です。

・活動費と保管場所の問題

フードバンク団体の多くはその活動の予算を
保管場所の維持費に割いているという現状があります。

設備費や光熱費などがネックになるので冷蔵設備を持てず、
常温品のみしか扱えないフードバンクもあります。

保管場所がないので、折角食品を寄付してもらっても
やむなく断る事例もあるとか。

とても残念な話です。

メリットがたくさんあるフードバンクなので、
少しでも問題を解決できたら
本当にいいと思いませんか?

フードバンクに寄付をするには?

活動費の問題を少しでも解決するために私たちができることは、
食品だけでなく、活動費を寄付することだったりします。

どのフードバンクのHPをみても
「支援のお願い」という項目がありますので、
ここから寄付を申し出ることができます。

消費者庁のHPにほんの一部ですが、
フードバンクの一覧がありましたので、ここにご紹介します。

もったいないわ・千歳(北海道千歳市ホームページ)
ふうどばんく東北AGAIN
みやぎ生協「コープフードバンク」
フードバンク宇都宮
フードバンクとちぎ
フードバンク茨城
セカンドハーベスト・ジャパン
フードバンクちば
フードバンク山梨
フードバンクとやま
セカンドハーベスト名古屋
ふーどばんくOSAKA
フードバンク関西
あいあいねっと(フードバンク広島)
フードバンク九州
フードバンク宮崎
フードバンクかごしま

お近くのフードバンクがあれば、
お問い合わせしてみてはいかがですか?

活動費や食品だけではなく、
保管場所を提供も喜ばれるかもしれませんね。

まとめ

フードバンクのメリットやデメリットについて
まとめてみました。

「支援する側」と「支援される側」
そして、行政・自治体にとっても大きなメリットがあるフードバンクですが、
残念ながらデメリットも多く見られました。

トラブルの際の責任の所在については、
我々にもどうすることもできませんが、

食品や活動費の寄付、保管場所の提供など
我々でもできることはたくさんあります。

少しでも問題点が解消されて、
フードバンクによる支援の輪が全国に広まって欲しいと思います。

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